こんなにあるの? Google Cloud の生成 AI サービス 9 選を一挙にご紹介!

こんなにあるの? Google Cloud の生成 AI サービス 9 選を一挙にご紹介!

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こんなにあるの? Google Cloud の生成 AI サービス 9 選を一挙にご紹介!

昨今、 ChatGPT をはじめとした生成 AI が大きな注目を集めており、民間企業などの法人だけではなく、個人レベルで生成 AI を活用しているケースも珍しくありません。そして、実は Google が提供する Google Cloud にも、様々な生成 AI サービスが搭載されていることをご存知でしょうか?

本記事では、生成 AI の概要や Google Cloud で生成 AI を開発するメリットに加えて、 Google Cloud で利用できる生成 AI サービスを 9 つピックアップして一挙にご紹介します。

自社で生成 AI の活用を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

生成 AI ( Generative Artificial Intelligence )は機械学習の一分野であり、コンピュータープログラム自身がデータや情報を新しく生成する能力を有した、次世代の AI を意味する言葉です。

従来の AI は学習済みデータの中から適切な回答を探し出す役割が一般的でしたが、生成 AI は新しいデータやコンテンツを生成し、 0 から 1 を生み出せる点が大きな特徴となっています。なお、一般的には「生成 AI 」という単語が使われますが、「ジェネレーティブ AI ( Generateve AI )」という名称で呼ばれることもあります。

一般的な生成 AI は、膨大なトレーニングデータをもとに繰り返し学習することで、新しいデータやコンテンツを生成できるように設計されています。生成 AI の代表例としては OpenAI 社が 2022 年 11 月に公開した「 ChatGPT 」であり、これはテキストデータに基づいて、文章を自動生成できる生成 AI の一つとなっています。

また、 ChatGPT のような自然言語処理モデルに加えて、画像生成モデルも生成 AI の代表的なモデルであり、事前に学習した画像パターンなどを基にして、新しい画像を生成できます。この他にも、様々な場面で生成 AI の活用が期待されており、自社のビジネスを成長させるうえでは、生成 AI が有効な武器になると言えるでしょう。

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Google Cloud とは、 Google が提供しているパブリッククラウドサービスであり、全世界で多くの支持を集めている IT ツールです。多彩な機能が Google Cloud の特徴となっており、データベースやストレージ、 AI ソリューションなど、様々な機能が搭載されています。

そして、 Google Cloud を活用すれば、生成 AI を開発することも可能になります。本章では、 Google Cloud で生成 AI を開発するメリットについてご説明します。

Google の高機能な AI を活用できる

Amazon 社の「 Amazon Web Services ( AWS )」や Microsoft 社の「 Microsoft Azure 」など、生成 AI を開発できるクラウドサービスは複数存在しますが、 Google Cloud は高度な AI ・機械学習の技術を採用している点が大きな特徴です。

その理由としては、 Google が保有する「 Google 検索エンジン」が挙げられます。 Google は、自社の検索エンジンによって膨大なデータセットを保有しており、これらを機械学習モデルのトレーニングに活用することで、高精度な予測・解析を実現しています。

また、 2023 年 12 月には、 Google の新しい生成 AI モデルとして「 Gemini 」がリリースされました。 Gemini はマルチモーダル(テキストや画像、動画、音声など、様々なデータを入出力できる)特性を備えた最新の生成 AI モデルであり、複数のデータ形式を扱えるように開発されています。

このように、 Google は AI ・機械学習の領域において、常に市場の最先端を進んでいます。 Google の高機能な AI を活用できる点は、 Google Cloud で生成 AI を開発する大きなメリットになると言えるでしょう。

AI モデルを自由にカスタマイズできる

Google Cloud に搭載されている「 Vertex AI 」を活用することで、自社の状況に合わせて AI モデルを自由にカスタマイズできます。また、「 Generative AI Studio 」を使えば、プログラミングの知識がなくてもモデルをチューニングすることが可能になります。

このように、柔軟かつ簡単に AI モデルをカスタマイズできる点は、 Google Cloud の大きな魅力の一つだと言えます。 AI モデルを自由自在にカスタマイズ・チューニングすることで、様々なビジネスシーンにおいて AI の新たな可能性を発見できることでしょう。

新サービスが次々に追加されている

Google Cloud では、新しいサービスが次々に追加されています。例えば、 2023 年 5 月に開催された「 Google I/O 2023 」では、 AI 関連の様々な新規プロダクトが発表されました。

加えて、 2023 年 8 月 の「 Generative AI Summit 」では、 PaLM 2 や Codey の日本語対応が発表され、サービスの利便性がさらに向上しました。このように、 Google Cloud は新規プロダクトの追加や機能アップデートが頻繁に行われるため、常に最先端の AI テクノロジーを自社で活用できます。

ここからは、 Google Cloud の生成 AI サービスについて、利用用途ごとに分けて順番にご紹介します。まずは、開発者・データサイエンティスト向けの生成 AI サービスを見ていきましょう。

Generative AI Studio

Generative AI Studio は、 Google Cloud の機械学習ワークロードを構築するためのプラットフォームである「 Vertex AI 」のサービスの一つです。 Google の基盤モデルである PaLM 2 や Imagen 、Chirp などのモデルを API として利用できます。なお、 Imagen や Chirp に関しては、後ほど詳しくご紹介します。

Model Garden

Model Garden は、様々な事前構築済みの機械学習モデルを一元的に検索・検出・操作できるカタログのようなツールです。 Model Garden を活用することで、機械学習モデルの構築・デプロイのプロセスを簡素化でき、自社の業務効率化や生産性向上に繋がります。

Vertex AI Codey APIs

Vertex AI Codey APIs は、テキストからコードを生成する基盤モデルです。開発者が入力した自然言語のプロンプトをもとにコードを生成する「コード生成」や、プロンプトに入力されたコードの文脈に基づいて次の数行を提案する「コード補完」、コードに関連する質問を会話形式で問える「コードチャット」など、コード作成に役立つ機能が数多く搭載されています。

Duet AI for Google Cloud

Duet AI for Google Cloud は AI ベースの開発支援機能であり、 AI がコード入力をサポートしてくれる「コードアシスタンス」や、アプリケーション開発に関する質問を会話形式で問える「チャットアシスタンス」など、様々な機能が搭載されています。また、 Duet AI for AppSheet を使えば、コーディングなしでアプリケーションを構築することも可能です。

次に、企業向けのコミュニケーションおよびカスタマーサービス用途で使える生成 AI サービスをご紹介します。

Conversation AI

Conversation AI は、 Generative AI App Builder で提供されている機能の一部であり、人間からの問い合わせ・質問に対して、自然な文章で回答を返すことができます。従来のチャットボットでは、あらかじめ登録された回答や回答パターンを質問内容に応じて機械的に返答するものが主流でしたが、 Conversation AI は会話のコンテキストを理解し、関連性のある自然な応答を生成したうえで、それを回答として返すことができます。

Contact Center AI

Contact Center AI は、 コンタクトセンター(コールセンター)などで有効活用できる機能の一つであり、人間に代わって AI が顧客からの問い合わせや質問に対応してくれます。 Contact Center AI をカスタマーサービスに導入すれば、仮想エージェントが人間の代わりに音声・テキストで質問に自動回答してくれるため、自社の生産性の向上や人件費の削減などに直結します。なお、 Contact Center AI 自体は生成 AI サービスではありませんが、生成 AI の技術が使われているため、参考までにご紹介させていただきました。

続いて、特定用途向けの生成 AI をご紹介します。

Bard

Bard は Google が提供する対話型 AI サービスであり、人間が会話するような形で質問すると、自然な言葉で瞬時に回答を返すことができます。また、 Bard はインターネット上の情報も利用して回答を生成するため、リアルタイムな質問を投げかけることも可能です。なお、 Bard は Google の製品群の一部として独立的に展開されていますが、 Google Cloud に内包されているサービスではないため、この点はあらかじめご承知おきください。

Imagen

Imagen は、入力したテキストをもとに AI が画像を自動生成するサービスです。例えば、「お洒落なカフェの中で眼鏡をかけながらパソコンで仕事しているビジネスマン」のように、テキストで指示を与えることで、 Imagen が適切かつ高精度な画像を自動生成してくれます。

最後に、音声認識と処理に関する生成 AI をご紹介します。

Chirp( Speech-to-Text )

Chirp は Google が 2023 年 5 月に発表した、次世代の Speech-to-Text (自動音声認識機能)モデルです。特に、顧客エンゲージメントの強化に重点が置かれており、キャプションや音声アシストによって、顧客の母国語で深いコミュニケーションを取ることが可能になります。

最後に、 Google Cloud の生成 AI の活用例についてご紹介します。自社で導入する際の参考になると思いますので、ぜひ内容をご確認ください。

新規コンテンツの創出

新規コンテンツの創出は、生成 AI の代表的な活用例の一つです。 Google Cloud の Generative AI Studio を使えば、テキストから新しい画像やコンテンツを生み出すことができるため、 Web 広告やメルマガなど、様々なビジネスシーンで活用できる高精度な画像・コンテンツを手間なく作成することが可能になります。

カスタマーサービスの効率化

Google Cloud の Conversation AI や Contact Center AI などを活用することで、自社のカスタマーサービスを効率化できます。従来の AI のような機械的な返答ではなく、自然な文章で質問内容に対する回答を返すことができるため、顧客満足度の向上にも寄与します。加えて、これまでカスタマーサービスに従事していた社員の人件費削減にも直結するため、 AI を活用する企業の目線では、様々なメリットを享受できると言えるでしょう。

本記事では、生成 AI の概要や Google Cloud で生成 AI を開発するメリットに加えて、 Google Cloud で利用できる生成 AI サービスを 9 つピックアップして一挙にご紹介しました。

Google Cloud には様々な生成 AI サービスが搭載されており、企業がこれらを活用することで、自社の業務効率化や生産性向上などを実現できます。この記事を読み返して、どのようなサービスがあるのかを理解しておきましょう。

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