クラウド移行とは?メリット・デメリットや移行時の注意点を徹底解説!

クラウド移行とは?メリット・デメリットや移行時の注意点を徹底解説!

技術ブログ

クラウド移行とは?メリット・デメリットや移行時の注意点を徹底解説!

近年、自社のシステムをオンプレミス環境からクラウド環境へ移行する企業が増えています。そして、クラウド移行を行うことで、企業は様々なメリットを享受できます。

本記事では、クラウド移行の概要やメリット・デメリット、成功させるためのポイントなど、あらゆる観点から一挙にご紹介します。自社でクラウド活用を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

まずは、クラウド移行の前提知識として「クラウド」についてご説明します。

クラウドとは「インターネット上の仮想基盤」を意味する言葉であり、インターネット上の仮想空間(サーバー)にデータを保存し、システムを運用する形態を指しています。一方、自社内に物理サーバーを設置し、システム運用を行う形態は「オンプレミス」と呼ばれています。

そして、これまでオンプレミス環境に存在していたサーバーや自社システムなどを、クラウド環境へ移行することを「クラウド移行」と呼びます。

近年、新型コロナウイルスの感染拡大をはじめとして、大きな社会変化が次々に巻き起こっています。これに伴い、消費者ニーズや市場トレンドも変化しており、従来のオンプレミス運用では、これらの変化に対して柔軟に対応できないシーンが増えてきました。

このような背景から、現在は多くの企業がクラウド移行に舵を切っており、 IT ベンダーは様々なクラウドサービスを市場に展開しています。

なお、オンプレミスとクラウドの違いに関しては、以下の記事が参考になります。

関連記事:オンプレミスとクラウドを徹底比較!組み合わせて利用する 3 つのメリットとは?

企業がクラウド移行を実践することで、どのようなメリットを享受できるのでしょうか?本章では、クラウド移行のメリットをいくつかご紹介します。

運用・保守にかかるコストや作業負荷を削減できる

オンプレミスの場合、サーバーやシステムの運用・保守をすべて自社で行う必要があり、大きな作業負荷が発生します。一方、クラウドは運用・保守の大部分を IT ベンダーが担ってくれるため、人件費の削減や作業負荷の低減に直結します。ただし、クラウドを利用する場合でも、 IT ベンダーの責任範囲外の部分については、自社で対応する必要があるため、この点には注意しておきましょう。

導入後すぐに運用開始できる

オンプレミスでは、物理サーバーやネットワーク回線などをすべて自社で用意する必要があり、運用開始までに数ヶ月以上を要することが一般的です。一方、クラウドは既に完成されたサービスを契約して利用する形態であるため、導入後すぐに運用開始できます。ビジネスにおいて、スピードは競合優位性に直結するため、迅速にシステム環境を構築できる点は、クラウドの大きなメリットだと言えるでしょう。

リソースを柔軟に拡張できる

オンプレミスでリソースを拡張する場合、物理サーバーを追加で設置する必要があり、実現のハードルは比較的高いと言えます。その点、クラウドは契約内容を変更するだけで、リソースを柔軟に拡張できるため、自社の状況に合わせて柔軟なシステム運用を実現可能になります。このように、変化の激しい現代においては、クラウドが有効な武器の一つになります。

BCP対策

BCP とは「 Business Continuity Plan 」の略であり、日本語では「事業継続計画」と呼ばれています。これは、有事の際でもビジネスを止めることなく、事業を継続させるための計画を意味しています。オンプレミスの場合、設備をすべて自社で揃えるため、 BCP 対策を実現するためには、物理的なスペースを確保し、そこにバックアップ用のサーバーを設置する必要があります。

一方、クラウドは堅牢なデータセンターで自社の貴重なデータを保管することが可能です。また、多くのクラウドサービスでは、自然災害に強いロケーション(場所)にデータセンターを設置しているため、有事の際にも安心してシステムを運用できます。

クラウド移行には様々なメリットが存在する一方で、いくつかのデメリットがあることも事実です。本章では、クラウド移行のデメリットについて解説します。

カスタマイズが制限される可能性がある

クラウドは既に完成されたサービスを利用する形態であるため、オンプレミスと比較すれば、カスタマイズ性は低くなる傾向にあります。そのため、自社独自のカスタマイズを細かく行いたい場合には、クラウドが不向きになるケースも存在します。ただし、クラウドのカスタマイズ性はサービスごとに異なるため、事前に各クラウドサービスの仕様を入念にチェックしておきましょう。

ベンダーロックインに陥る可能性がある

ベンダーロックインとは、自社のシステム運用が特定のベンダーに依存してしまい、他の方法に変えられなくなる状況を意味します。システムの運用・保守を IT ベンダーに任せられることがクラウドの大きなメリットですが、同時にベンダーロックインに陥る可能性がある点は覚えておきましょう。また、ベンダー依存によって自社にノウハウを蓄積できない点も、クラウドのデメリットの一つだと言えるでしょう。

セキュリティ強度を管理しづらくなる

オンプレミスの場合、システムのセキュリティ強度を自由自在に設定し、自社内で管理することが可能です。しかし、クラウドサービスのセキュリティ強度は IT ベンダーの運用に依存するため、オンプレミスと比較すれば、セキュリティ強度の自社管理は困難になると言えるでしょう。このように、求められるセキュリティ要件によっては、クラウドが不向きになるケースが存在することを覚えておいてください。

ここまで、クラウド移行について詳しく解説してきましたが、闇雲にクラウド移行を進めても、思うような効果を得ることはできません。そのシステムをクラウド環境へ移行することで、自社にとってメリットが出るのかどうかを事前に検討することが大切です。

クラウド移行を検討する際の判断指標としては、

  • 拡張性
  • セキュリティ要件
  • コストの削減効果
  • 運用負荷の削減効果
  • リモートアクセスの必要性

などが挙げられます。

例えば、リソースを拡張する可能性が高い場合には、クラウド移行が有効な選択肢になります。また、クラウドはサービスごとにセキュリティレベルが異なるため、自社のセキュリティ要件に合わせて、最適なサービスを選定する必要があります。

加えて、自社のコストや運用負荷を削減できる点は、クラウド移行の大きなメリットの一つですが、クラウド環境へ移行することで、クラウドサービスの利用料金など、追加で発生するコストも存在します。

そのため、自社がクラウド移行を実現することで、コストや運用負荷がどのように変わるのかを事前にシミュレーションし、費用対効果をもとに判断することが重要なポイントになります。

さらに、最近では社外から業務システムへアクセスするためのリモートアクセスを利用する企業も珍しくありません。一般的には、オンプレミスよりもクラウドの方がリモートアクセスに適した形態であるため、リモートアクセスの必要性に応じて、クラウド移行を検討する場合もあります。

クラウド移行を行う際には、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?本章では、クラウド移行を行う際の注意点について解説します。

自社のシステム要件を確認する

クラウド移行を行う際には、自社のシステム要件を事前に確認してください。なぜなら、クラウドサービスの種類や仕様によっては、自社要件を満たせない可能性があるからです。そのため、まずは自社のシステム要件を整理し、それらにマッチしたクラウドサービスを選ぶように意識してください。

自社のセキュリティ要件を確認する

システム要件と同様、セキュリティ要件もクラウド移行を検討する際の注意点の一つです。前述した通り、クラウドのセキュリティは IT ベンダーの運用に依存するため、自社でコントロールできない部分があります。

仮に、自社が高度なセキュリティ要件を求めている場合、クラウドサービスでそれらの要件を満たすことが難しいケースも存在します。そのため、自社のセキュリティ要件を整理した上で、それらを満たすクラウドサービスを選択することが大切です。

費用対効果をもとに判断する

クラウド移行を実現することで、物理サーバーの保守費用やシステム運用にかかる人件費などを削減できますが、その一方でクラウドサービスの利用料金など、新たに発生するコストも存在します。そのため、クラウド移行を検討する際には、事前にコストシミュレーションなどを実施し、費用対効果をもとに判断することが重要なポイントになります。

本章では、クラウド移行を成功させるためのポイントを解説します。自社で実践する際の参考になると思いますので、ぜひ内容をご覧ください。

複合的なセキュリティ対策を行う

クラウド移行を成功させるためには、複合的なセキュリティ対策が欠かせません。クラウドサービスに備わっている標準のセキュリティ機能に加えて、自社独自で追加のセキュリティ対策を行い、あらゆる脅威に備えるための環境を整備してください。これにより、自社のシステムをクラウド環境で安全に運用することができ、予期せぬトラブルに対しても柔軟に対応できるようになります。

社員にクラウド移行の必要性を伝える

クラウド移行を成功へ導くためには、社内関係者からの協力が必要不可欠です。そのため、具体的なアクションを始める前に社内説明会などを開催し、社員に対してクラウド移行の必要性を伝えてください。この時、クラウド移行を実現することで、各社員の業務がどのように効率化されるのかなど、相手目線のメリットを具体的に説明することで、周囲からの賛同を得られやすくなります。

移行後の運用も事前に考えておく

クラウド環境へ移行することがクラウド移行のゴールではなく、移行後の適正運用ができて初めて価値が生まれます。そのため、クラウド移行を進めている段階から、移行後の運用を事前に考えておくことが重要なポイントになります。例えば、システム運用に伴い発生する業務や必要な人員数など、クラウド移行後の運用を具体的に検討することで、適切なシステム運用を実現することができます。

本記事では、クラウド移行の概要やメリット・デメリット、成功させるためのポイントなど、あらゆる観点から一挙にご紹介しました。

企業がクラウド移行を実現することで、運用・保守にかかるコストの削減やリソースの柔軟な拡張など、様々なメリットを享受できます。この記事を読み返して、クラウド移行時の注意点や成功させるためのポイントなどを理解しておきましょう。

当社センティリオンシステム 大阪事業所はこれまでの多くのクラウド開発を支援してきた知見を活かし、クラウドを活用した内製化に取り組まれるお客様を全力でサポートします。以下のような課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

  • クラウド活用を推進するための開発体制作りが進まない
  • 既存資産をどのようにクラウド移行するか検討する知見が不足している
  • 内製化するためのクラウド開発スキルを持った人材が不足している
  • コスト削減の実現方法に悩んでいる

貴社の状況に合わせて、体制づくり支援や開発計画支援、クラウド開発スキルアップ支援など、様々な支援メニューを提供しています。

また、Google が提供するパブリッククラウドサービス「 Google Cloud 」に特化したメニューも数多く提供しています。 Google Cloud に関するスキルの底上げや平坦化を検討されている方は、ベストプラクティスセミナーテクニカル・アドバイザリーサービステクニカルコンサルティングなどをご検討ください。無料相談も可能なため、まずはお気軽にご連絡いただければと思います。

本記事を参考にして、クラウド移行への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?